標準ボディの標準ハイルーフベースのマルチユースキャンパー
バンベースのキャンピングカー「バンコン」の中で、圧倒的なシェアを誇るのがハイエースベースのモデルです。
ハイエース、と一口に言っても標準ボディの標準ルーフからハイルーフ、ミドルルーフワイドボディ(ワゴン)、スーパーロングハールーフボディなど、そのモデルの性質によってベースとなるボディサイズが選ばれます。
キャンピングカーとして多いのは、スーパーロングハイルーフベースのモデルです。室内が広いため、フロントにダイネットを装備してリヤにはベッドを備える、といったレイアウトが可能になります。
スペース的には有利なスーパーロングですが、全長が5メートルをゆうに超えるため、普段使いがしやすいとは言えません。通勤などに使うのは、少々ハード。
そこで、標準ボディ標準ルーフ(よく町中で見かけるビジネスユースのハイエースですね)のハイエースキャンパーも存在します。ファーストカーとして通勤や買物もしやすく、室内の空間もそこそこ。架装メーカーであるコーチビルダーの工夫次第で使いやすい仕様にすることも可能です。
ドコデモライフの「アド」もそんな1台。5ナンバーサイズの標準ボディ標準ルーフをベースにしています。
ハイエースキャンパーにもデジタル化の波が押し寄せる!?
アドは、電装系にゴールゼロ(Goal Zero)のポータブル電源を組み込んでいる点が斬新。普通のキャンピングカーは、ディープサイクルバッテリーと呼ばれる鉛のサブバッテリーを搭載しています。
鉛のサブバッテリーはこれまで使われてきた歴史が古く、信頼性はあります。ただ、どうしてもロスがあり容量いっぱいまで使い切れないことや、AC100V電源を使うためのインバーターを別に備えなくてはならないのがウィークポイントです。配線もどうしてもごちゃごちゃしがちになります。
インバーターとリチウムイオンバッテリーが一体になっているポータブル電源は、すでにオートキャンプの世界ではメジャーなアイテムのひとつですよね。それをキャンピングカーにいち早く投入したのがこのアド、というわけです。
省スペースなポータブル電源は、比較的コンパクトなベース車であるハイエース標準ボディ・標準ルーフとの相性がとてもよいです。
アドに使われているゴールゼロは、スマホでの操作が可能なハイテクなポータブル電源です。電源のオン/オフ、今どれくらい残量があるのかもすぐに把握できます。ハイエースキャンパーにもデジタル化の波が押し寄せてきた、というところでしょうか。
純正のセカンドシートを生かしてファミリー就寝可能
車中泊時には、リヤのベッドマットと純正セカンドシートの背面を使い、大人の男性でも無理なく寝ることができます。さらに、2段ベッドをセットすればファミリーでの就寝も可能です。
また、2段ベッドの使い方として「フロアベッドで就寝する際の荷物置き場にする」というものもあります。
シンプルながらスタイリッシュな仕上げ
インテリアはモノトーン系の落ち着いた仕上げです。若い世代からベテランキャンパーまで、幅広く受け入れられるのではないでしょうか。
シンプルですが、さりげない高級感も大切にしているモデルでもあります。間接照明を採用しており、ナイトシーンはムーディ。カウンターの天板もあえて肉厚な素材にしてあります。
ポータブル電源を採用したため、電装系の設備がごちゃごちゃとしていないのもこのモデルのアドバンテージと言えます。ベッドマットの下部が収納としてフル活用できるほか、サイドのカウンター下部に収納があり、また別にオープンシェルフも備わっています。
普段使いから週末車中泊の旅、さらにはフィッシングやサーフィンなどの趣味の相棒としても最適なアド。ドコデモライフでは、ルーフキャリアの装着などのオプションにも積極的に対応しています。